ミールタイム―
商品開発への思い

MFD事業部バリューイノベーショングループ所属 福原(左)、原田(右)

―― 本日はよろしくお願いします。はじめに、バリューイノベーショングループの業務内容とお二人がどのような商品開発を担当しているか教えてください。

福原: バリューイノベーショングループは主にミールタイムの商品開発やカタログ作成の業務を行っている部署です。
私はその中でも特にミールタイムのお食事の開発をしています。

原田: 私もお食事のメニュー開発をしていますが、スイーツ開発も担当することが多いです。

―― お食事とスイーツはそれぞれ、どのような流れで開発しているのですか?

福原: お食事については、カタログを発行する半年前に部署内でミーティングを行い、お客様からいただいたお声を参考に、商品開発の方針を決定します。
その後、ミールタイムの食事基準に合っているか、実現できるメニューかなど、製造工場と連携して味付けや食材などを決めて、まずは試作品を作ります。
試作品は初めに部署内で試食します。その時に気になった部分は修正し、社長に試食していただきます。
修正と試食は、何度も納得するまで繰り返しています。

原田: スイーツの開発もカタログ発行の半年前からスタートします。
基本的な開発の流れは、お食事と変わりませんが、スイーツは自分たちで開発するだけでなく、 お菓子を取り扱うお店とのコラボ商品を開発したり、お店の方や食材の生産者様にインタビューをすることもあります。
新スイーツ開発の際は、インタビューの際に伺ったスイーツや食材への思いを大切にしています。
何度も試食と修正をして、社長から「これでOK!」と言っていただいてから、商品名やカタログ掲載用の写真撮影を行います。

福原: メニューが決まっても、栄養価計算や企画書、表示ラベルのチェックなど様々な業務があるので、 開発した商品が納品されるまで気が抜けません。

―― 商品の開発をする時に気を付けていること、心がけていることはありますか?。

原田: 生産者様が愛情込めて育てた食材の味が楽しめるスイーツになっているか気を付けています。
以前、「天空の抹茶モンブラン」というスイーツを開発したのですが、その時も抹茶のうま味や鼻から抜ける香りが楽しめるようクリームや下層のスポンジ生地が甘くなりすぎていないか気を付けました。
また、りんご(シナノスイート)を使用したスイーツの際は、生産者様の『果汁の美味しさを楽しめるスイーツにして欲しい』という思いを受け、 果汁の層があるムースゼリーとプリンの2種類を開発しました。

福原: 見た目や栄養価はもちろんですが『何度も食べたいと思っていただける商品になっているか』を意識して開発しています。
また、過去に使用したことのない食材を使ったり、今までなかった商品カテゴリの開拓も積極的に取り組んでいます。
新しい食材を使用する場合は、工場での大量調理に問題がないか、冷凍された商品がお客様のお手元に届いた時に見た目、匂い、味に違和感が生じないかという点も常に気をつけています。

―― 今まで開発したメニューで印象に残っているものはありますか?

福原: 「カレイの洋風煮付けセット」ですね。
ケア食(咀嚼困難な方向け)メニューのため、彩りやバランスだけでなく、食材の柔らかさや使用食材、調理方法など食べやすさにもこだわって開発しました。

原田: 先ほどもお話しした「天空の抹茶モンブラン」です。
【日本の美味しいものを届けたい】という企画で静岡県の生産者様にも取材をしました。
様々な商品を開発してきましたが「天空の抹茶モンブラン」は、はじめて生産者様の取材から開発まですべてを担当したスイーツなので印象に残っています。

―― 今まで新商品を開発する上で大変だったこと・苦労したことはありますか?

原田: 疾病を持った方にも食べていただけるように、スイーツを開発していますが、栄養価の調整に苦労する時もあります。
ミールタイムでは、食事療法が必要な方に安心してお召し上がりいただけるよう、お食事やスイーツ1食分の栄養価の基準を独自に定めています。
そのため、通常のレシピでは基準を超えてしまい、代替の食材を考える必要が出てきます。
開発時のやりがいでもありますが、苦労する点でもあります。

福原: ミールタイムのお食事には病院の先生に考案いただいた「先生のはなまるメニュー」や企業様の商品とコラボしたメニューもあります。 そういった商品は、考案してくださった先生や企業様の理想に近づけられるように製造工場や先生・企業様と相談を繰り返します。
希望された食材が使用できない場合もあるので、代替品を使用し、どのように理想に近づけるかが開発時の難しい点ですね。

―― では、商品開発のやりがいはどのような時に感じますか?

福原: 苦労して開発した商品が実際にカタログに掲載され、たくさんのお客様にご注文いただいている事を実感した時ですね。
「お客様が美味しいとおっしゃっていた」という声をもらったり、自身の携わったメニューの販売数が良いと、とても嬉しいです。

原田: 私も、試行錯誤を繰り返した商品を注文していただき、召し上がったお客様から「美味しかった」とお声をいただいた時が一番やりがいを感じますね。
特に、私が担当した商品の注文をしてくださっている声が聞こえてきた時は、心の中で「やった!」と声をあげています!

―― 今までいただいたお客様の声から開発した商品を教えてください。

原田: お客様からの『クリスマスケーキが食べたい』『和菓子が食べたい』というお声から「ホールケーキ」や「大福」「かりんとう饅頭」を開発しました。

福原: 毎回お食事のメイン食材は『牛肉の商品を増やして欲しい』『たんぱく質の少ない魚メニューが欲しい』などの、お客様の声を反映し決定しています。
実際にお召し上がりいただいたお客様からの『ミールタイムの食事で数値が良くなったよ!』『前より美味しくなったね!』といったお声をいただくと、 今後も『お客様に喜んでいただけるような商品を開発しよう』とより一層気が引き締まります!

―― 最後に、これから就職活動をされる学生の方に一言お願いします。

福原: 私が、就職活動をしていた時は「管理栄養士の資格を活かしながら、食に携わる仕事をしたい」という軸を持って行動していました。 現在はバリューイノベーショングループで商品開発やカタログ作成を担当していますが、異動する前は営業グループに所属していました。 ファンデリーでは5年間で3箇所の部署を経験できるジョブローテーションも実施しておりますので、栄養士の枠にとらわれずに様々な仕事に挑戦したい方に、とても良い環境だと感じます。
就職活動が思うように進まず気分が落ち込む時もあると思いますが、自分が何をしたいか、どうなりたいかを明確にし、妥協せずに自分に合った会社を見つけることが 入社後のやりがいに繋がると思います。
この記事を読んでくれている皆様と一緒に働ける事を楽しみにしています!

原田: 私が就職活動をしていた時に大事にしていたことは「食に関わる仕事で多くの人を健康にしたい」という気持ちです。
就職活動は、様々な企業や自分自身のことを知ることができる、とてもいい機会だと思います。
私も、沢山の企業を調べ、企業の方のお話を聴くなかで、本当に自分のやりたいことや、気持ちが徐々に固まってきました。
周りと比べて焦ったり、思った通りにいかないこともあるかもしれません。
そんな時であっても、自分のやりたいことは何か明確にし、是非企業や自分自身を知ることができる機会を楽しんでください!

―― お客様の健康や食事療法の継続を考え、商品開発を行っている事を感じました。
本日はありがとうございました!

今後も新商品が続々と登場予定です。
お客様のお声からどのような新商品が誕生するのかお楽しみに!